歓喜天倶楽部

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日本一多趣味のテキストライター篠野が魅せる。日本一多趣味なブログ。

【ヒゲダンは狂ってる】Official髭男dismの狂気について紐解いていく。







今日は音楽の話だよ〜〜〜〜〜〜!(ビブラート)




篠野です。



今や知らない人はいない、あのバンドの話。

「あのバンド」というぼっち・ざ・ろっく!の劇中歌の話ではありません。


では、まいりまぁーーー〜〜〜(ビブラート)す!

ってことでトピック。





うおー!長くなる気がする!応援してくれ!


Official髭男dismを最近聴いている。




んですよ。

みなさん知ってます?ヒゲダン。
知ってますよね。
なので説明は省きます。
ていうか私の方が詳しくない説あるし。

ていうかさあ、もう全然変換とかしてくれないんだから!
不親切すぎるバンド名ですね。



今日は彼らの音楽の話をしていく。

これを読んで、
もう一回ヒゲダン聴いたら新しい楽しみ方が増えることを願って書くよ。




ヒゲダンは狂ってる。



狂ってる。

気づいてくれ。

信じてくれ…おかしいんだ…ヒゲダンは狂ってるんだ…



(褒めています。)


どう狂っているのか。





ちょっと紐解いていきます。

これは私の個人的な見解なので、

「なるほどな。そんな考え方もあるよな」

程度で受け取っといてください。




聴きやすさの中に潜む違和感




まずはこれ聴いてください。

聴いたことある人も一旦聞いてみてください。5秒でいい。

youtu.be



それなりのイヤホンで聴いてもらうと気づけるかも知れないんですけど、

速攻でおかしい点があります。


それは曲のイントロ。


ギターのアルペジオの裏で、

うにょぉ〜ん


って音鳴ってません?


どんなSEやねん。
このスタンスを持って聴いてみましょう。


でも、聴きやすいですね。




では、もう少し違う曲を。


次はこれ。

youtu.be




古い曲ばかりで申し訳ないですが、
どうでしょう?


私が感じたのは同じく開始5秒。

スネアの音。
完全につぶれている音。音割れみたいにも聞こえるね。


少なくとも、これは完全にJ-POPの音ではない。

おかしいだろこれが使われてるの。


(褒めてます)

挑戦的な音楽




要約すると、ヒゲダンは、挑戦的なバンドです。
実験的音楽を作るバンド、と言い換えても良いかも知れません。
詳しく噛み砕いていくぜ。

ウケない音楽要素を取り入れている。




「ウケない音楽」

いかにも敵を作りそうな言葉だ。

先に断っておくが、
私はウケるウケないで音楽を聞き分けたりはしない。
なので、ここで言う「ウケない音楽」については、
今一度定義しておく必要がある。

ズバリ、「楽しみ方(≒ノリ方)が理解(体感)しやすい音楽」

これを、「ウケる音楽」と定義しよう。


つまり「ウケない音楽要素」とは、

「楽しみ方が理解・体感しづらい音楽の要素(テク)」と言える。

実際この理論が成り立っていることは多いと思っている。
聴きやすい音楽の方が流行りやすい。当たり前だ。
世界中でピカソが大流行しないだろ。
バンクシーの方が初心者でも「なんか良い」と感じやすいでしょ。

「ウルトラソウッ!」がデスボイスだったら流行ってないから。


ヒゲダンの音楽は、ウケる音楽の中に「ウケない音楽要素」が散りばめられている気がする。

多分、私が抱いている違和感の正体がこれかも。

ジャンルの話。




音楽のウケやすさをわかりやすくするにあたって、この話をしようと思います。



音楽にはいろんなジャンル分けがされていて、

そもそも、音楽ってものにジャンルというものは存在してなかったんじゃないかと思っているんだけど、
この話はまた今度にするか。

簡単に言えば、「好みの曲を探しやすくするための指標」がジャンルだと思っています。





ヒゲダンは、


ドキャッチーの中に、ウケない要素を詰め込みまくっている。
要はグラフのど真ん中がウケる音楽だとすれば、
ヒゲダンはその中央にいながらも、
ウケない音楽のジャンル(XY方向に伸びたジャンル)
を、かじっているので、
形としてはすげえチクチクした玉みたいな。


ジャンルを言うとすれば、

うーん。


プログレパワーポップ」とかですかね。




だけどキャッチーに落とし込んでいる。




「うっわノリづら…」ってなる音楽的要素が詰まっているのにも関わらず、
これだけ広く認知されているのは、完全にヒゲダンの策だろこれ。

みんな気づいてないけど、これは人体実験だろ。

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これ、映画の主題歌にもなったみたいだけど、

ヨーデル混じってるやん。

ja.wikipedia.org




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これに至ってはなんだよ。

不協和音だらけじゃねえか。

なんだこのリズム。ジャズか?フュージョンか?
テンポはやすぎ。スラッシュメタルかよ。



ヒゲダンは流行を操作しようとしているぞこれ。

だんだん理解するのが難しい曲が増えてくるんだ…


でも、普段から有線やテレビで聴かされて、私たちはその変化に気づけないんだ。

そのうち「こんなのウケないよw」と思われていたような音楽が受け入れられるような時代になっていて、
無意識に私たちはそれを受け入れているのではないか…?
なんというか、バス停を自宅に少しずつ近づけているような感覚。


知らないうちに音楽性がFear, and Loathing in Las Vegasみたいになってたりしてさ。

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チカチカしてクソ眩しいなオイ。




はたまた、uri gagarnみたいな路線に進んだりとか?

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それはそれですげえクールよな。
ユーリガガーン、ライブ見たことあるけどかっこよかったぞ。

すげえ好きな曲がある。




古い曲ですが、未だに最高に好きな曲があります。

これ。

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このサビの疾走感の正体。

演奏のシンコペーションに対して、
歌メロのシンコペーション
リズムを「食ってるとき」と「食ってないとき」が交互にやってきているんよ。

サビの
「あっと あっと 言う間に」の部分、
直前の演奏(ドラムのシンバルとブラスバンドのブレイクの部分)が、
パッパー(←シンコペーションしている部分)
なのに対して、歌い出しの「あっ」が
シンコペーションしてない。
歌もシンコペーションするなら、
パー
同じタイミングで「あっ」
と歌うはずが、
さらに十六分(音符)かな?遅く歌い出して
むしろ表拍で歌い出しているところ。

伝わらないと思うな…頑張って書いたけど無駄かもしれん。

サビの歌い出しはシンコペーっションしてないのに、
2フレーズ目の「引き摺り込まれる」と「全然タイプじゃ」のところは
シンコペーションしているところ。


リズムを食ったり食わなかったりが入り乱れていて、
独特な疾走感を生み出していて、

めっちゃ好き。


シンコペーションの概念がわからん!って人は

この動画を見てもらえれば一発でわかるよ。

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1分25秒くらいから見て貰えばわかるよ。


そのあとにこの曲を聴いてみてくれ。
応用だと思ってさ。

結論






バケモノ。