どうも!こんにちは。篠野です。
かな~~り遡って、過去記事の続きです。
これの続きです。
久々過ぎてブチギレられてしまう事請け合いと言ったところでしょうか。
あとね、周辺機器でパームレストっていうキーボードの前に置いて手のひらを置く板もあるといいよ!手がもっと楽になるから。
私も、使っているパームレストがありますが、
本当にこれもベストバイをぶちかましたので
今度それも紹介しますね。
そんなことを言っていたなァ!!!
今日はそのパームレストの話だああ!
ということでトピックだあ!!!
パームレストって何?
って思う方もいる事でしょう。
なのでまずは簡単に説明させていただきます。
パーム→手のひら
レスト→休憩
つまり、
手のひらを置いて休ませるところだあああ!(大声)
今日はなんだかテンションがおかしいですね。
え、いつもおかしい…?
ひどいYO…
これじゃボブディランも畑仕事でChill Out だよ…(?)
要はキーボードで文字を打つ時、手首ってどこにあります?
それが、机の上か、パームレストの上か、って話ですよ。
パームレストがあると、手首の捻りが少なくなるので、
キーボードで文字を打つ時に手頸への負担が軽減されたり、タイピングミス防止に繋がったりします。
そう、パームレストはプログラマーには必須のあいてむmうなんdrぬえdヴん。
タイプミスしすぎィ!!
そう、パームレストはプログラマーには必須のアイテムなんです。
って言おうとした。言えたよ!
松葉製作所
というところから購入しました。
www.matsuba-factory.com
亀甲名栗パームレスト
という商品です。
まあ、これを見てくれや…。
発想の勝利
キーボードルーフにもなる、ってところなんですよ。
これ完全に発想の勝利ですね。
HHKBの特性でもある、
マイキーボード化ゆえに発生する
「持ち運びたい!」というニーズに
バチバチにフィットさせましたね。
そりゃ持ち運びたいよね。だって便利なんだもん。
何がマイキーやねん、とか言ってる知らん人は過去の記事を読んで理解してね!
HHKB持ち歩きたい、鞄の中で誤作動するのとか嫌だな…
パームレストも欲しい、けど持ち運ぶと荷物増えるし…
を、この亀甲名栗パームレストは一気に解決しました。
これを発想の勝利と呼ばずして何と呼ぶ!
完全受注生産
いまどき最早ちょっと珍しい、完全受注生産です。
製品自体の値段も、安くはありません。
まあでもこれを見たら納得しますよね。
www.matsuba-factory.com
どうです?見てきた?
手彫りなんですよ。これ。
亀甲名栗っていう昔からの技法らしく、
確かに、亀の甲羅みたいな模様をしていますね。
え、これ手彫り…エグくない…?
日光がないので上手く映らず、写真では伝わりにくいですねぇ。
ものづくりの核
私は、しょっちゅう考えるんです。
まず、世の中にあるものって、諸行無常じゃないですか。
ゆえに、唯一無二だとおもうんですけど、
例えば自動車って鉄から出来ているじゃないですか。
その鉄ってスクラップから出来ているので、
本来は違う形をしたものですよね。
でもそれが炉を通じて不純物が取り除かれて
鉄の材料になって車になるわけなんですよ。
不純物が取り除かれて、という工程は、
裏を返せば「個性殺し」ですよね。
大量生産におけるものづくりの現場って、まずその個性というか、
唯一無二を殺すところから始まるんですよ。
だって品質を一定に保たないといけないから、不安要素は排除するのよ。
でも、私、ちょっと違うような気がしているんですよね。
そりゃあもちろん、一定の品質を保つことは事業として必要なことで、
それを担保しないと成り立たない領域であることは理解しているんですが、
「不純物を取り除く」工程にあるような、
「均一化」とか
「純化」とかって、
「ウチはそうしないと一定の品質を保てない程度の技術力しかないんです」
って言っているようなものなんじゃない?と思うんです。
かなり屁理屈だし、現実的にはこの工程がないと商売というか
世の中が成り立たないという理論があるのも容易に想像できます。
でもね、世の中にはその理論があっても尚、
この排除行為をしない、ものづくりの現場っていうのがあるわけです。
これがよくある現場として、木を取り扱う製造業などですね。
この亀甲名栗パームレストも、
本来の木目をそのまま使っています。
まあ無垢材のテーブルとか持っている人ならわかるけど、
モノとして、模様にばらつきがあるじゃないですか。
だって唯一無二なんだもん。
同じものは存在しないということを木が体現していて、
世の木製製品製造現場はそれを尊重していることが多いですよね。
「色味はサンプル写真と一致するとは限りません。ご了承ください。」
的な文言、よく目にするじゃない?
これって、品質や出来栄え、外見が一定で、
買ったものの出来栄えが購入者の予想通りであることが
当たり前通り越して美徳になった世の中だから、
それが特に担保できない木製製品には、仕方なく、
こういうことを書いておいて、先に断っておかなきゃいけなくなったと思うんですよ。
知らず知らずのうちに私たちはモンスターペアレント化してるんじゃない?という気持ちです。
「ちょっと!約束と違うじゃないの!」
って、みんな言いたいのよ。
予想と違うだけでクレームつけんなや。
あんた毎日全く同じ食材でカレー作れるの?
無理やろ、万物は流転してるんだから。
木製製品のものづくり現場って、
こういう諸行無常に沿って製品が作られていることを
外観的に直ぐに感じることが出来ますよね。
この「沿って」いることが、私は本来のものづくりの姿、というか、ものづくり、という行為がシンプルなものに昇華するんじゃないかと思っています。
それがすべてのものづくりの根底にあって、
木材屋さんとか、自然的なものを加工するものづくりは、その根底により近い状態であると、思っています。近いか遠いかだけ。すべてに宿っているはず。
だから、「核」っていう言葉を使いました。
それは、ばらつきじゃなくて、個性。
それは、不純物じゃなくて、個性。
同じ姿で生まれる人は世の中に一人もいませんよね。
なんか抽象的過ぎて、良くわかりませんね。
伝わる人にだけ伝わればいいです。
作っている人が見える。
普通にドーンとHPにも人が載っていますが、
作っている人が見えるプロダクトというものは、軒並みいいものですよね。
QRコード読んだら農家のプロフィールが出てくる野菜みたいな感じ。
命賭けで作ってるんだよな。この情報社会で顔を出すってことはさ。
それが不味いわけがなくない?口に合わないだけだろ。って話。
そういえばこのパームレスト購入したらお礼のメールまで貰っちゃってさ、
完成まで2カ月くらいかかっちゃいます!ごめんね!みたいな内容だったけど、
ちゃんと購入者側の目線になって考えてくれた人がそこにいるって感じられたのが嬉しくて、
「最高のプロダクトなので全然大丈夫です!首を長くして待ってるよ!」
みたいなメールを返信して、
普通にそのあとやりとり何通かしました。
プログラマー頑張ってねって応援されちゃったから、頑張るしかないぜ。
広島に旅行したらどうにかして顔を出してみたい。現場見てみたい。
作る人が、メールから見えた瞬間でした。
ああ、世の中って、ものづくりって、
もともと、こうだったよな。
ものづくりの核に毎日触れている。
そう感じられるほど、素晴らしいプロダクトです。
私の手元に届く前に、私と同じ目線で、このパームレストを正面に座った人がいるのか、と思うと、「本来はそうだったよね」と気付かされます。
購入してからなんだかんだ言って丸一年が経とうとしているけど、
丹精込めて作られたものは、そう簡単にダメになる気配を見せません。
あと80年くらいは余裕で使えると思う。
壊れるのは、HHKBが先か、私が先か、パームレストが先か…!
さいごに、おねがい
この際、私プログラマーだから言いますけど、
世の中の伝統を絶やしちゃいけないのはガチです。
惰性だろうが何だろうが続いてきた歴史にはそれだけの価値があります。
不便だからとか、非効率だからとかで途絶えていいものなんかじゃないです。
伝統は、別領域なんですよ。
もっと人間的で、もっと宿ってるんですよ。
時代の先を行く人が考えるべきなのは、
伝統を淘汰することじゃなく、
伝統の尊厳を守ったまま、尊敬し合い、共存していけるかどうかです。
だからプログラマーとか、エンジニアとか、
時代の最先端を突っ走っていきたい人ほど、
ものづくりの核を知ってください。
その程度のAI開発したくらいじゃ、歴史になんて、なりませんよ。
おしまい。