こういう切なさもあるよねという話をします。
名古屋から、静岡にUターンで帰ってきて、
実家の親に連れて行かれた喫茶店があって。
結論から言うと雰囲気最高だわ料理美味しいわユーミン流れてるわで
何度もリピート確定の喫茶店を見つけたんです。
親が嬉しそうに私に勧めてきたのも珍しくて、
親子揃って昭和の雰囲気を浴びに行ってました。
そこのコーヒーがマジで美味かった。
コーヒーって本当に差が出るんだな。
人生で一番うまいコーヒーを飲んだ。
あとチーズケーキも人生で一番美味かった。
ベルベット・イースターが流れていたから、
あれは荒井由実時代か。それも良かった。
味も最高ながら、店舗の雰囲気が最高だ。
なんというか、ジブリの中に入り込んだようなスロウを感じた。
店舗の中にもう使われていない電話ボックスがあって、
そこに子供たちが描いた親の似顔絵とか貼ってあったり、
めぞん一刻が置いてあったり。完全に昭和のまま。
現代に残っているというか、置いてけぼりにされている感があって良い。
多分レトロエモに触発されて若者もそれなりに入っていた記憶もあったし、
どの席でも電子タバコなら吸えるのも、なんていうか良いよね。
時代に適合しすぎない感じ。
ユーミンしか流れない有線ってあんのかな?雰囲気に滅茶苦茶合ってました。
ユーミンもマジでいいよね。
ひこうき雲、本当はビブラート全開で歌いたかったのに
キャラクターに合わないからという理由で
ビブラートを禁止されていた頃の楽曲らしいですね。
勝手な想像ですけど、もっとのびのび気持ちよく歌いたいのに、という悲痛な気持ちが詰まっている気がして、逆にめっちゃ好きです。
え?私?平成生まれです。
今度はやっぱナポリタン食ってみてえよな~
とか思っていたんですけど、
去年閉業してました。
なんて言うか、切なくなったよね。
もうあの人生で一番美味しかったコーヒーは飲めないし、
人生で一番美味しかったチーズケーキは食べられなくなってしまったと。
いや、なんかさ、悲しくなったよ。コロナの煽りを受けたんだろうか。
間違いなくその料理の味は一級品だったのにさ。
飲食店が儲かる理由が味じゃないってことなの?
とか思っちゃうわけですよ。
音楽がよくても売れないのは往々にして良くある話だから、
料理もおんなじなのかね。
なんか、さみしいよね。
見つけたばっかりなのに。
これからの楽しみが気が付いたらサッパリ無くなってました、
みたいな。
そういう切なさ。あったんよ。
行きたいところには行けるときに行った方が良いし、
会いたい人には会える時に会った方が良いし、
やりたいことはやれるときにやった方が良いんですね。
よーくわかりました。
私はやりたいことをやりたいときにやるようにします。
やってるけどね。
そんな話。ユーミン流しながら聞いてね。もう終わるけど。
では。