画像借りちゃった。引用元
オイスターソース!篠野です。
今日はとあるバンドのお話。
ちょうど一昨日、観に行ったライブのホカホカの感想。
今日のトピックです。
UNISON SQUARE GARDENとは
簡単に説明しますね。
ヴォーカル・ギターの斎藤宏介(画像中央)
ベース・コーラスの田淵智也(画像右)
ドラム・コーラスの鈴木貴雄(画像左)
の3名からなるスリーピースロックバンドです。
「USG」とか「ユニゾン」とか呼ばれます。
ヴォーカルは帰国子女で白馬の王子様系ルックスで早稲田大学卒。
もうやめて!国民のライフはゼロよ!
では、彼らの特徴をざっくりと。
楽曲の99.9%が田淵氏作曲。
キャッチ―の鬼、田淵智也氏。
ユニゾンにはいわゆるアニソンライクな楽曲がとても多く、
まあ彼は有名ですよね。LiSAに楽曲提供したり。
田中秀和さんと曲作ったり。
声優8人で構成されたユニット「DIALOGUE+」の楽曲を全曲プロデュースしたり。
アニメでカワイイ曲調の曲が流れてきたら田淵の曲かどうかを疑ってもいいくらい、巨匠っちゃあ巨匠。
まあファンなら曲の「田淵感」は確実にわかるんだけども。
田淵はライブで動きすぎ。
ベースの田淵氏はライブ中、これでもかと動き回ります。
頭ブンブン振り回して足ぐるぐる回してグネグネ動いています。常に。
ライブ中に限り、スナイパーに狙われている説があるらしいです。
脱帽するようなテク。スリーピースの到達点。
UNISON SQUARE GARDENに焦点を当てると、
その演奏力が他の追随を許さない領域にいます。
「ヴォーカル声高いね~。」
「アニソンみたいだね~。」
そう思っていた時期が私にもありました。
ちょっと演奏に焦点を当てて聞くと、
情報量が多すぎる!!!!!!
んですよ。
とんでもないギター。
超キレキレのカッティングマラソンフレーズ。
え?これ弾きながら歌ってるの?なんで?
手数が多すぎて良くわからないドラム。
BPM180くらいあって右手はハイハット常に鳴らしているのに残った左手だけじゃ到底叩けない速度のスネアのビート。え?手、足りなくない?
ベース動きすぎだし暴れすぎ。
暴れながら両手をベースから離しているのにフレーズが鳴っている…?(さすがにそれはないけど)
処理が追い付かない。どのパートを聴けばいいんだ。
え、しかも作曲ベースがやってんの?全曲?全パート?え?
(数曲ギターの斎藤宏介が作ったのもある。2曲とかだったかな。)
私はそれまで、邦楽スリーピースバンドの演奏テク最強は、「凛として時雨」だと思っていました。まあ「複雑さ」だけを評価基準としてね。
それが、一撃で全パート更新されてしまいました。
アニソンバンドでしょ。っつって聴かない時期、私にもありました。
私の好きな曲を紹介します。
ちょっとだけ紹介します。
百聞は一見に如かずということで、
音源を”観て”ください!!!!!
私のド偏見で選んだ曲なので、
知らない人は理解に苦しむし、
全然ついてこれないかもしれませんが、
知るか!!頑張ってついてこい!!!!
エアリアルエイリアン
圧倒的変拍子。
アルバムの一曲目にリスナー蹴落としすぎ。
6拍子と7拍子と4拍子が入り乱れてて、
AメロBメロサビが全部違う曲みたいです。
で、私はこのイントロの変拍子ギターのコード進行が
悶絶するくらい好きです。
というのも、ギターをコピーして弾いてみて発見したのですが。
ゆゆうた氏の言葉を借りるなら、これは私的「イキスギコード」に当たりますね。
この変拍子が3コードなんですが、
コードチェンジする度に気持ちよすぎて大変です。
変拍子織り交ぜすぎてキャッチ―じゃないのももう大正解。これアニソン調になったら全国のリスナー卒倒しちゃうよ。
箱庭ロック・ショー
ギターロック感が際立ってるナンバーです。
特筆したいのはこの曲のギターソロのカッティング。
まあフレーズとしては難しくないんだけど、
この音源版に限っての、私的ヤバを開設しますね。
ギターについて詳しくない方は頑張ってついてきて。
BPM123とまああまり早くはないんだけど、
このカッティングの中盤、5小節目の、
テレレレッツテレッテッテレーのところは良いとして、
…伝える気ないんか?
3弦9-7フレットのプリングのところね。
まあここは良いとして。
5小節目終わりと4小節目終わりのつなぎ部分、
よく聞いてください。動画の2分39秒と2分40秒のあたり。
ツクツってなってるじゃないですか?一瞬ね。
これブラッシングって言うんですけど、
まあ間に挟むチャカみたいな音ね。
このブラッシングが、この音源の場合、
ツクじゃなくて、
ツクツなんですよ。
三連ブラッシングしてるんですよ。
ここが三連であるために、
その後が悶絶するくらい難しい。できない。
どういうことかと解説するとね、
このギターソロのカッティングって、というかカッティングって、
4/4拍子でメトロノームが鳴ってるとしたら、
クリック音が鳴るタイミングでのギターの右手って、
上から下に弾き下ろす「ダウンピッキング」がリズムのノリとして構成されてるんですよ。まあリズムの表を取ってるって言うと伝わりやすいだろうか。
でも、この「三連ブラッシング」があるとどうなるか。
その後のカッティングフレーズがアップピッキングから始めなくちゃいけないんですよ。
わかるかなあ。
ツクツってことはさ、
ツ(ダウンピッキング)
ク(アップピッキング)
ツ(ダウンピッキング)
なんですよね。つまり、その後の表リズムのフレーズを
アップピッキングから始めなくちゃいけないんですよ。
ダウンの後だからね。
伝わりますかね。
これがま~~~~~~~~~~~~~難しい。
突然リズムの裏を取りながら表リズムのカッティングをしなきゃいけなくなっちゃうんですよ。吐きそうになっちゃう。裏拍でカッティングすることはわけないんだけどさ、それは裏拍のカッティングフレーズなら、って話なのよ。
なんで表のままなのよ。
このせいで完コピをあきらめたほど。
まあライブやD.A.mixだとこの3連部分が2連になってるから、簡単になったんか?と思ってるんですけど。
あとこういうテンションが低いサビ好き。
クールで。(説明に疲れてるやん)
シュガーソングとビターステップ
キャッチ―な曲は紹介しねえ!と意気込みましたが、
外せなかったです。
恐らくこのバンドで一番有名な曲ですね。
わたしはこの曲の、ギターソロが終わった後の
ママレード~からのブレイク前サビの歌い出しからのギターコードが本当に好き。
ここのコード進行って他のサビとはコード進行がガラッと変わってて。ああ、音楽理論が分かってたらちゃんと説明できるんだけどさ。できません。
とにかく、どんだけ気持ちいいコード進行キメ込むのよ。
聴くたびに喰らっちゃいますね。これもう。
正直舐めてたよ。
田淵さん、もといUNISON SQUARE GARDENさん、すみませんでした。
とんでもなくバリバリの武闘派バンドでした。聞いていなかったのが馬鹿らしいです。
なんて言うか、こんなにすごいなんて、キャッチ―過ぎてわからなかったです。
もっととんでもない曲を作って私たちをどんどん置いてけぼりにしてください。
コンテンツは更新され続けなきゃならない。
今回参加したツアー「kaleido proud fiesta」にて、感じたことをざっくりと明言するならこうです。セットリストについての明言は避けたいと思います。
バンドって特に顕著で、昨日よりも今日、今日よりも明日、を繰り返す業種だよなと感じました。
そして今回のライブは問答無用で過去最強でした。
ユニゾンはその曲調柄、ライブではもっと音源を忠実に再現していくバンドだと思っていたけど、演奏走ったり(テンポが速くなること)、ドラムが16ビートを3拍子で割るなど面白いアレンジが効いてたり、なんというか、前から6列目っていう近さもあってか、「ボルテージの渦」みたいなのを感じました。かなり聴きごたえがあった。
滅茶苦茶仕上がってた。これ、マジで音楽か…?劇団四季かと思った。
【東】と【西】について
皆様、覚えていますでしょうか。
この記事。
【西】って何?って思った方。
今回の記事が【東】です。
そう、私の主観ですが、
この世代、というかこのキャリア(バンドの勤続年数)帯で
「邦楽ロックバンド」として
日本を西と東に分けた時に、演奏力の観点で、
アルカラとUNISON SQUARE GARDENが
それぞれ西と東を獲ってるんじゃね?という事です。
西のアルカラ、東のユニゾンって感じ。
いかがでしたでしょうか。
私の熱量がちょっとでも伝わったなら、それでOKです。
アルカラとユニゾン、どちらも甲乙つけがたいパワーを誇っています。必見です。
でもね、
でもね、私が一番好きなバンドは、
他にいるんだよなあ!!!!!!!!!!
また話せたらいいな。
おしまい。