こんちには。篠野です。
タイポグセリミアです。読めてます?
今日は重々しいタイトルですね。
それはそうと、この記事を書くにあたって、
sumikaのギターの方が亡くなりましたね。
あとハイスタのドラムの方が亡くなりましたね。
ご冥福をお祈り申し上げます。
少し前を遡るなら、赤い公園のギタリストとか、
フジファブリックの志村さんとか。
Bloodthirsty Butchersの吉村さんとか。病死だけど。
尾崎豊。X JAPANのHideとか。
不可思議/wonderboyとか。
ミュージシャンには、悲しいニュースがつきものとさえ言える。
なぜ、死んでしまうのでしょうか?
結論は一つ。
孤独だからです。
物理的に人間が周りにいるかどうかという話ではありません。
精神的に孤独なのです。
ていうかそういうのって誰にでも当てはまる話ですよね。
もっと具体的に言うとですね、
例えばそのバンドで曲を作る立場の人間だとしましょう。
歌詞を作るには、自分の価値観や感性をふんだんに盛り込んで曲を作らないといけない。
作り続けないといけない。
創作で食っていくっていうのはそういう事。
何が必要になるかって、
とんでもなく深く、自分と向き合うことが必要になるんですよ。
それは、強いられるわけでもなく、自発的に。
もっと素晴らしい歌詞を書きたい。
もっと素晴らしい曲を作りたい。
じゃあどうするか。
もっと自分のことを考えなければいけない。
もっと世界のことを考えなければいけない。
この作業の孤独さを想像してみてください。
なぜ自分は生まれてきたのか。
なぜ自分はそれを欲求するのか。
世界とは何なのか。自分とは何なのか。
自分を取り巻く世界は真実か。真実とは何か。
答えを求めなければいけない。いつまでに?
一つの解を見出すことが出来た!素晴らしい出来だ!
売れている!これでしばらくは食っていける!
しかし、それは時間の問題だ。
これを凌駕するものを作らないといけない。
もっと考えなければいけない。
これは何だ。これはどういう人生なのか。
求め続けた先に何があるのか。
何もないのかもしれない。
ゴールはどこだ。どこまで掘り進めれば辿り着くのか。
幸福とは何だ。
答えを出さなければいけない。いつまでに?
武道館でライブを成功に収めた!
結成当初の目標は達成できた!
世の中のみんなが私の音楽を良いと思って聞いてくれている!
私は世の中に求められている!
じゃあ次は何をすればいいんだ。
ゴールだと思っていたものはゴールではなかったのか。
どこへ向かえばいいのか。
考えなければ。もっと考えなければ。
みんなに忘れられてしまう。
そういう世界なのかここは。
それでもやらなければいけない。
「ほどほどに」は許されない。
ミュージシャンは、みんな孤独なんです。
誰かと関わっているからどうか、ではなく、
追い求め続けなければいけない仕事なんですね。
自殺じゃなかろうと、
体調の一つや二つ、崩しちゃいますよ。
ロックの神様が連れて行った?
なめんな。死んだら終わりだろ。
負けだよ。負け。
みんな各々納得するために、ていのいい言葉を言いたがるけど、
結局は負けたんだよ。
そういう世界なんです。
死んじゃうよ。
悲しいけど、仕方のない事だと思うようにしています。
人の絶望を100理解することはできないからね。
想像を絶する絶望があったんでしょう。
地獄はその人だけのものですね。
私の地獄もあなたの地獄も、私だけのもの。あなただけのもの。
譲渡も、気を逸らすことも、逃れることも、生きている限りはできません。
それでも生きていきましょうね。今まで生きておきながら、今更負けを認めるんですか?
そういう話でした。こっわ。おしまい。