歓喜天倶楽部

歓喜天倶楽部

日本一多趣味のテキストライター篠野が魅せる。日本一多趣味なブログ。

蟹が嫌いな人を集めて国家を作りたい。





私は、蟹が嫌いだ。

「なんで!?あんなに美味しいのに!」と憤慨するカニ教の怒号が聞こえるようだ。
いや逆になんでそんなに好きなの?いや、怒らないでよ。おれカニ語わからん。カニカニw(カス)


断っておきたいのが、蟹の味が嫌いだとか、カニエ・ウエストが嫌いだとかそういう話ではないということだ。
愛知県蟹江町にも恨みは無いが、さすがに蟹の街だろ蟹江は。
なんでカニエ・ウエストが蟹江に住んでないのか甚だ疑問だね。


蟹の味は嫌いではない。むしろ好きだ。

「すきだ」というワードで何度も思い出されるのは、「君の名は。」の、この名シーンとされる場面。

「名前を思い出せない…!」という状況で、
「そうだ!名前、手に書いてもらったんだった…!」と思い出し、手の平を見ると、「すきだ」の3文字。

ここで何故、「スキダ…?スキダ君って誰?」と、ならなかったのだろう。
甚だ疑問だね。カニカニ
無論である。作品だからだ。
しかし、このお涙頂戴シーンで私は疑問符を浮かべたのだ。
私のこの違和感は蟹に抱くものと近いものを感じる。めちゃくちゃ嘘だが。


話が逸れてしまった。「話題を逸らすな!」「確カニそうやな」と国会でヤジを入れられたので話題を蟹に戻そう。


私は蟹の味が嫌いなのではない。
私が言いたいのは、
あんなに手をベッタベタにしても尚食いたいほど美味いか?
ということだ。

だって馬鹿みたいじゃないか。
馬鹿みたいに蟹をテーブルの真ん中に置いて馬鹿みたいに家族でテーブルを囲んで、
馬鹿みたいにあんなに手をベッタベタにして、
馬鹿みたいに蟹の身をジュルジュル音を立てて馬鹿みたいに下品に吸って、
馬鹿みたいに「ウマ~!!」とか言って。
馬鹿だから「ウマ~🐎」ってか。鹿のこと忘れてるぞ。

どうにも私には、
「手をベッタベタにするストレス」が、「蟹のウマさ(ヒヒ~ン)(苦笑)」を凌駕するとは思えないのである。
蟹を食ってる間はリモコンも触れない。
突然お茶の間にベッドシーンが流れても押し黙ってそれを見届けるしかないんだぞ。本当にいいのかそれで。
良いんだろうな別に、だってカニ教は馬鹿だからな。


PUFFYにもやめとけと言いたい。
「焼肉にしようぜ」と。
ソニーミュージックさん、可能であれば渚にまつわるエトセトラの歌詞を
焼肉行こう~に訂正してください。お願いします。


カニ教の信徒をこれでもかと馬鹿にしてきたことで、国会はうねりを上げて猛反発。
私の議席に詰め寄るカニ教徒。おい、そのベタベタの手で絶対触んなよ。マジで。

そもそも、蟹を食う時の所作ってかなり特殊だと思わないのだろうか。
蟹の脚の関節を逆向きにへし折るって、反則技じゃないですか?一発レッドカードで退場だよ。
リングに上がることも許されないだろ。だって馬だし。いや蟹か。
今日はリングだとか国会だとか馬だとか鹿だとか蟹だとか出てきて厄介だな。何のせいかと聞かれたら、蟹のせいだろ。

手がベッタベタになるくせに、たまにしか食べられないほどクソ高いくせに、あの味なんだぞ?
リスクとリターンが釣り合ってないじゃないか。
右の頬を殴られたから左の頬を差し出して、本当にそれでいいんですか?
手もベッタベタにならないし、ワンコインで食えるしクソ美味い吉野家の牛丼の方が絶対良いだろ。



という意見の人と、国家を作りたい、というのが今回の本題だ。
前置きが長くなったことを蟹を振る舞いながら謝りたい。
「ごめんカニ~」とか言って。
馬鹿だから蟹与えとけばハッピーになるんだろ。この期に及んでまだ煽っているのだ。私は。



本題の結論は、「不可能」である。はい、証明完了。Q.E.D.
マイノリティはいつだってマジョリティやサイレントマジョリティに気圧されてしまう運命にある。NHK党が良い例だ。知らんけど。
実際、蟹のことを
「スキダ!(ここで君の名は。のテーマソング「前前前世」が流れる)」
と言っている大多数に束になって殴られてみろ。
もう跡形も残らず私は消え去ってしまう事だろう。

きっと私が気絶してから、
「この関節を逆向きにへし折るとイイよ!☆ほら、やってごらん☆」
とか言って私の四肢をモギるんだァー!

「モギる」って、チケットかよ俺は。

君の前前前世から僕は君を探し始めたよ
RADWIMPS -前前前世- より



怖すぎる。私だけマークするだけでは留まらず、前世の前世の前世にまで目をつけられてしまった。
蟹に喧嘩を吹っかけてしまったことがこの世の終わりを意味していた。
カニ教徒の恨みを買ってしまったことを後悔している。
生まれてきたことが間違いだったのか、手がベッタベタになることを許容できなかったのが悪かったのか。
前者だろうな、多分。なぜなら俺は死んでもカニ教徒には屈しないからだ…ッ!


そして、私が立ち上げた「蟹をぶっ壊せ!」たるスローガンを掲げた新党も、
古参のカニ教徒たちにタコ殴りにされ、跡形もなく、徐々に粉のように細かくなっていく…
全身がベッタベタだ…

私は、四肢を蟹のようにへし折られながら、遠のいてゆく意識の中、こう、思った。














カニのくせにタコ殴りかよ…






















END
























































🐙





P.S.
新生「歓喜天倶楽部」になって実質一発目の話が、まさか蟹の話になるとは思いませんでした。クラブだけにってか?
いやまじで狙ってない。
本当にたすけてくれ。この脳を救ってくれ。あぱぱ〜w