歓喜天倶楽部

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日本一多趣味のテキストライター篠野が魅せる。日本一多趣味なブログ。

フィルムライカM6を復刻するライカ。いつだってそう。






私のGoogleのおすすめ記事は、私が普段調べていることに関連したものばかりが載ってくるので、当たり前ではあるが、
こんなニュースが飛び込んできた。



「ライカ、M6を復刻」



イカはいつだってそうだ。

私たちの期待を必ず裏切る。
しかもファンを鼓舞させる裏切り方をする。

昨今のレトロブーム、フィルムカメラブームは皆さんの記憶にも新しいと思うんだけど、
その”ブームだから”、という理由だけで最新機種としてフィルムカメラをローンチするほどカメラメーカーは愚かではないはずだ。

しかし、ライカは違った。
最新機種がフィルムカメラなのだ。
このヤバさがわかるだろうか。
そしてこれは、フィルムカメラブームに乗じただけだと本当に思うだろうか?
むしろ、フィルムの価格が高騰したり、入手が難しくなってきたりと、フィルムカメラのハードルは年々上がってきているはずなのに、ライカはそこに「かつてライカで一番のロングセラーだったフィルムカメラ」という一石を投じるのだ。


イカはいつだって世の中を驚かせ続けてきている。
多分これはこれからも、この先もきっと変わらないんと思う。

背面液晶を取り払ったデジタルカメラだとか、最新のフィルムカメラだとか、やっぱり通常じゃ予想もつかない、予想できても着工にまで至らないものが、ライカからは最新機種として掲げられることが多い。
国産のいろいろなメーカーと比べて、尖っていることが多い。
単価が十分に担保できているから、冒険できるのだ。
「確実に売れるもの」を”生み出さなきゃいけない”大多数のメーカー(具体例を挙げるとすれば私の大嫌いなトヨタなど)とは、雲泥の差がある。


いつだって、そう。
イカは、生み出したいものを生み出している。



その決定に、私たちはトヨタじゃ得られない
興奮を覚えるはずだ。
映画は、ドラマは、人生は、面白い方が興奮する。
保身の目立つ物事は、うすら寒いのだ。



イカが右と言ったらそれはきっと右なのだ。


きっと私がフィルムライカを買うことはないんだけど、
イカのこのマインドに脱帽してしまうし、

これからどんな面白いプロダクトを発足するのか、
毎年、毎日、ずっと楽しませてくれるんだろう。



イカの持つ馬力というものを再認識した出来事なのでした。

カッケェぜ、Leicaさんよ…。




おしまい。