歓喜天倶楽部

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日本一多趣味のテキストライター篠野が魅せる。日本一多趣味なブログ。

天使と悪魔



ある日のこと。

私「あっ」

私「財布だ…」

私「現金もクレカも免許証もあるな…この辺で落としたのか…」

私「どうしようかな…」



~ホワワワ~



天使「交番に届けましょう!」

悪魔「現金だけ頂いちゃおうぜ!」




~ホワワワ~



天使の天使「交番だけじゃなくて近隣の人にも聞いて回りましょうよ!」

天使の悪魔「交番に届ける前に小銭だけ貰っちゃおうぜ!」

悪魔の天使「現金全部抜くのはかわいそうです」

悪魔の悪魔「個人情報を売買してる組織に売り払おうぜ」




~ホワワワ~



天使の天使の天使「きっとなくした人は今も困っている!」

天使の天使の悪魔「近隣の人じゃないかもしれないから面倒臭くね?」

天使の悪魔の天使「小銭だけだとむしろ怪しまれますよ!」

天使の悪魔の悪魔「小銭だけと言わずお札も数枚貰っちゃおうぜ」

悪魔の天使の天使「そもそも現金を抜くなんて考えが愚かです!」

悪魔の天使の悪魔「うるせえ何だお前貧乏のくせによ!」

悪魔の悪魔の天使「闇の組織は足がついて怖いから質屋に…」

悪魔の悪魔の悪魔「知ったことか!大金を手に入れるんだよ!」




~ホワワワ~



天使の天使の天使の天使「この世界は愛に満ちているはずだ…」

天使の天使の天使の悪魔「愛とかうるせーよ何だよお前」

天使の天使の悪魔の天使「てかこの免許証の人かわいい~」

天使の天使の悪魔の悪魔「マジじゃん!モデル?」

天使の悪魔の天使の天使「えちょっと俺にも見せてよ」

天使の悪魔の天使の悪魔「おい邪魔だよ俺にも見せろよ」

天使の悪魔の悪魔の天使「みんな押さないで!免許証は1枚しかないんだから!」

天使の悪魔の悪魔の悪魔「おい何なんだこの騒ぎはうるせぇな」

悪魔の天使の天使の天使「皆さん落ち着いて!」

悪魔の天使の天使の悪魔「もうこの状況がカオスなんだよ!」ドカッ

悪魔の天使の天使の天使「キャア!」

悪魔の天使の天使「天使ッ!?」

悪魔の天使の悪魔「ケッ!ほっとけ!」

悪魔の天使の悪魔の悪魔「お?悪魔の天使の天使の天使が死んだぞ!」

悪魔の悪魔の天使の天使「ご冥福を祈りましょう…」

悪魔の悪魔の天使の悪魔「お前元はと言えば悪魔だろうが何祈ってんだオイ」

悪魔の悪魔の悪魔の天使「鬱陶しいから処していいですかね…」

悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「奇遇だな吾輩も同じ気持ちだ…」




~ホワワワ~



悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「じゃあやっちゃいましょう!」




~ホワワワ~



悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「深淵の焔-ヘル・フレイム-

ゴゴゴゴゴゴ…

悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の天使「ギャア!」
悪魔の悪魔の悪魔の天使「ギャア!」
悪魔の天使「ギャア!」
悪魔の天使の悪魔の悪魔「ギャア!」
悪魔の天使の悪魔「ギャア!」
財布「ボッ!」
悪魔の悪魔の天使「ギャア!」
天使の悪魔「ギャア!」
天使の天使の悪魔の天使「ギャア!」
天使の天使の悪魔の悪魔「ギャア!」
天使の天使「ギャア!」
天使の悪魔の天使の天使「ギャア!」
天使の悪魔の天使の悪魔「ギャア!」
悪魔の天使の悪魔「ギャア!」
私「ギャア!」
悪魔の天使の天使「ギャア!」
悪魔の天使の天使の天使「ギャア!」
悪魔の天使の天使「ギャア!」
天使の天使の天使「ギャア!」
天使の天使の悪魔「ギャア!」
天使「ギャア!」
天使の悪魔の天使「ギャア!」
天使の悪魔の悪魔「ギャア!」
天使の天使の天使の天使「ギャア!」
天使の天使の天使の悪魔「ギャア!」
天使の悪魔の悪魔の天使「ギャア!」
天使の悪魔の悪魔の悪魔「ギャア!」

悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「クク…」
悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「フハハハハ!」

悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「この世を滅ぼし、魔王となる…!」
悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「俺は魔王様の直属配下の皇室となる!」
悪魔の悪魔の悪魔の悪魔「俺はその召使いとなる!」
悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「俺は海賊王になる!」
悪魔の悪魔の悪魔「俺はその手下となる!」
悪魔の悪魔「俺はその下僕となる!」
悪魔「俺はその奴隷となる!」


神「え~…いいんだ…それで…」

魔王「誰だ!」

神「神です」

魔王「神だと?」

神「そう、神」

神「汝は篠野の頭から生み出された魔王のはずだ」

魔王「だったらなんだ!」

神「あれを見てみろ」

私「…」チーン

魔王「死んでる?」

神「そう、汝のヘル・フレイム(笑)で死んだのよ」

神「それに加えて…」

財布「…」(燃えカスになっている)

神「汝の発端である物体さえも葬ったのだ。」

魔王「マジかよ…じゃあ吾輩って…」

神「いわば、思念体だ。」

魔王「思念体…俺はこれから…どうすれば…」

神「だから私が来た。」

魔王「!?体を吾輩に渡してくれるのか!?」

神「甘えんな。」

神「汝は実体を持つことなく、これからあるものに成り果てる。」

魔王「成り果てる…?」

魔王直属の皇室「魔王様!神の言うことなんざ信じてはいけません!」

神「まあ待て。」

皇室「!?」
召使い「!?」
手下「!?」
下僕「!?」
奴隷「!?」

神「このままいくと汝らは呪いに成り果てる。」

魔王「マジ!?」

皇室「えーめっちゃやだ」
召使い「マジで嫌やん」
手下「あり得ん」
下僕「俺も?」

魔王「(めちゃやだな…)」

神「そこでだ。提案がある。私の部署で働かないか?」

魔王「…」

神「うちは福利厚生も充実してるよ!禁断の果実も食べ放題だし、残業代もみなしだけど、出るしさ。」

下僕「魔王様…みなし残業制はちょっと…」

魔王「だよな…」

神「キャリアアップも望めて悪くない話だと思うんだよね。」

神「いま入社するって返事を貰えたら特典で」

魔王「ヘル・フレイム!」

神「ギャアアァァァアアァァァァァアア!!!!!」

神「…」チーン

魔王「死んだしこいつ乗っ取ろうぜ」

皇室「さすが魔王様っす!」
召使い「神殺すとかパネえっす!」
手下「一生ついてこ」
下僕「俺も」

魔王「ヘル・フレイム!」

皇室・召使い・手下・下僕「ギャア!」チーン

魔王「これで私は魔王となり、世界を蹂躙する…!」




??「待て!」




魔王「何だ!?」

??「お前の好き勝手にはさせない!」

魔王「誰だと聞いている!」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「海賊王になる男だ!」

魔王「何だと!?吾輩は海賊王になる男にだけ負けるんだ…」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「ま、ただの悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者だけどな。ウルトラパンチ!」

魔王「ギャアアァァァアアァァァァァアア!!!!!」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「これで俺が海賊王になれる!」






??「この時を待っていた。」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「誰!?」

??「私だ」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「どこにいる!?出てこい!」

??「いいのか?出ても。」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「ウグッ!なんだ胸が…!」

私「私がヘルフレイムで絶命したとき、心臓の在り処を移しておいたのさ。」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「何だと…」

私「だからこれから私がお前を乗っ取る。」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「お前…よっぽど立派な魔王だぜ…」

私「”神をも欺いた”って付け加えときな。」

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「ヒ…ヒィ…」

私「ゴッド・ヘル・フレイム!

悪魔の悪魔の悪魔の実の能力者「ギャアアァァァアアァァァァァアア!!!!!」






私「フウ…」

私「あー、財布、燃え尽きちゃったな…」

私「帰るか…」







フリードリヒ・ニーチェ「神は死んだ」







完ッ!!!