歓喜天日記

私の持つ"喜"をここに記します。

幼少期好きだったものが大人になって嫌いになる。


泣かないで。篠野です。
タイトルにある通りです。

さいころ好きだったもので、今嫌いなものってありませんか?



よく言われるのがこの逆で、
子供のころ嫌いだったけど大人になったら好きになった食べ物
ってやつですね。
そりゃあります。小さいころに親が家を建ててその時の謎の儀式(名称しらん)で小皿に差し出された酒を「まあ俺小学生だしさすがに水だろ」ってグイって飲んだのが人生初の酒。本当に苦かった。うえ~。
でも大人になったら、日本酒飲めるようになった。しかもウマウマ言って飲めるようになったのは最近。静岡県のおかげ。刺身と地酒飲んだらハッとしたよね。

え?そうじゃない?わかってます。

私がしたいのはこの逆の話なんですよね。

さいころ好きだったけど、今嫌いなもの、ですよね。


私にはあります。忌み嫌う食べ物が。


それは…













江戸むらさき ごはんですよ! | 桃屋オンラインショップ





ごはんですよ、が嫌い



そうなんです。桃屋さんごめんなさい。ずっと好きでした。

過去形なのです。

ある日突然食べられなくなった



時、遡るは19年前。

小学4年生の私は、いつものごとく白米にこれでもか、と「ごはんですよ」を盛りつけ、嬉々と食べ始めた。

ごはんですよ、が、「ごはんですよ」とこちらを誘っている。

「これがウマウマのウマ娘なんだよな~」

と言いながら盛りつける過去の自分。
なんとも愚か。愚の骨頂たるその盛りつけ方。ごはんですよを食べたくて仕方がないのだろう。
19年前の愚の私は白米の上に鎮座する”それ”と白米を端で救い上げ、口に放り込んだ。


ほのかな海苔の風味に当時の私もウキウキである。
口に含み、鼻から抜ける風味を小学生ながらに堪能する。

突如現れた鬼が私を怒鳴りつけてきた。




「オイそれ、甘くないか?」


鬼が嗤っていた。聞くやいなや、私の味蕾の中の甘みを司る部分がサイレンを鳴らし始めた。紛れもなく、これは甘み。噎せ返るような甘さだ。

「い、嫌だ!」

私は必至で抗った。大好きな”それ”が不味いはずがないじゃないか!不味いはずが…


うぇ。


私は嗚咽を堪え、目を閉じた。
そこから繰り広げられたのは、葛藤の12分である。



この口内にあるのは果たして”ごはん”なのだろうか。
ごはんですよ」と言われたから喜んで食べた筈だ。
しかしこれは本当に”ごはん”なのだろうか。




いや、違う。これは、ご飯なんかじゃ、ない…。

少なくとも”お前”は、ごはんなんかじゃ…ないっ!




一つの解と共に、私の中で怒りが込み上げてきた。
この甘ったるい世界が、許せなかった。
今まで気づかなかった。いや、気付かないふりをしていたのだ。それに気づかされ、私は怒りに震えた。






ユル……ユルサ……ナイ…






鬼は私に教えてくれた。鬼は私自身だったということを。











それから10年後、成人となった私はタイムリープマシンの開発に成功し、何度も”あの時”に戻ってごはんですよを嫌いにならないように阻止を試みた。
しかし私のすべての行為は、”ごはんですよを食べられない未来”に収束していった。
10回、20回、何度も何度も葛藤の12分へタイムリープした。試行錯誤を繰り返した。時には「うまぴょい伝説」を街中に爆音で流して日本のヒットチャートをウマ娘に塗り替えたこともあった。数えるのも億劫になったころ、40,000回目くらいだろうか、私の心はとうに限界を突破していた。8,000時間もの間。そこにはどう足掻いても嫌いになってしまう未来しかなかった。無理もない。鬼は私自身なのだから。世界線がどうこうではない、私自身の問題なのだ。

私は成人する少し前に飛び、タイムリープマシンのプロトタイプとなるベイブレードを盗み出した。あてもなく走った。気がつくと眼前に海。私はたまたま浜辺に居合わせたギャルに、粉々に砕いたドラグーン炊き込みご飯に、ごはんですよを添え、ギャルに食べさせることでタイムマシンを葬った。
未来永劫悪夢が繰り返されぬよう願うばかりだ。







未来は、何が起こるかわからないから、未来なんだ。





あとがき




あとがき

じゃねーよカス。

とまあ。
過去にこのようなことが無くて、私は「ごはんですよ」が食べられなくなりました。ご飯の上に乗る海苔の佃煮を見ただけでちょっと気分が悪くなってしまいます。甘くなければ美味しいのかもしれないけど、なんていうか拒否反応出ちゃう。


もうアタシも大人になったから、もしかしたら食べられるかもね!

でも多分、一生食べないんだろうな。


ドラグーン炊き込みご飯を食べてくれた、
あの時のギャルには感謝の気持ちで一杯です。ごはんだけに。
私はドラシエルを使っていました。可愛いから。



画像引用元




おわりです。桃屋さんもとい、全人類の皆様、本当にすみませんでした。



GO!ドラシエル!